3月9日(古を行く)
南房の山奥には、旧道やら林道やら古道やら、かつて多くの人々が行き交ったであろう道が未だに多く残っている。
勿論、消えてしまった道も無数にあるのだろうけれど。
今日はそんな中で “乙王”という人物の伝説にまつわる道を歩きました。
場所は大体この辺り。
現在の主道から旧道に入り暫く…
階段に椎茸らしきキノコが…。
案内板がやたら綺麗でわざとらしい。こういうところの演出がクソ下手な土地だなぁと常々思うわけです。誠に遺憾である。
ゆくゆくは全方位を踏破したいところですが、今日は乙王さんに会うため件の塚に向かいます。
古道と表記されていたこの道が、本当に古くからある道なのか、近世に整備された道なのかは判別出来ない。
それでも、苔生した岩や、それを抱く巨木の根を目の当たりにして、土地の経た年月の長さを思うと非常に感慨深く。
そして15分ほど歩いたところに乙王さんの塚を発見。
碑石を守るように塚が整備されているが、碑石それ自体はかなり風化が進んでいる。
碑石が見続けている景色。
館山の街と東京湾。
後々調べたところ、乙王が登場する伝説は室町時代が舞台。
一応、墓とされる碑石に刻まれている年号は 寛政 とのことなので江戸時代。
直接的な繋がりはどうであれ、ロマンを感じる光景でした。
この土地には、確かに歴史が埋まっている。
さて、次はどの道を行きましょうか。
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↓ボケて。
3月5日〜3月7日(ばたばたばたばた!)
5日は親友の結婚式で日帰り大手町!
11:30開始だと思って東京着いてからのんびりコーヒー飲んでテクテク歩いてったら実は10:30に開式だったという大誤算。
席に座って5分も経たずに新郎入場。
危なかった!危なすぎた!この俺としたことが時間を見誤るなんて!
冷や汗をひた隠し、挙式&披露宴と見守り、目頭を熱くした一日でした。
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6日の白浜は曇り。生温い風が吹く一日。春ならではの不安定な天気。
仕事終わり、久々にラーメンが食べたくなり、おそらく20年ぶりくらいの“くるまやラーメン”へ!
昔と変わらない壁の写真。
味噌ラーメン(写真はネギ味噌チャーシュー)子どもの頃は好きじゃなかったんですわ。塩っ辛過ぎて。
今ならわかるこの中毒性。
そしてギョウザの旨さと安さが謎。
深夜だというのに続々と客が入って来る謎。
とにかく1つ言えることは、また来ます。
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最近に限った話じゃないですが、家のカウンター上が物騒。
僕じゃないです。ツレの晩酌用です。
すっごく立派で色艶最高な うるめいわし をいただきました。
きらめき過ぎて最早ルアーにしか見えない。
こういうもの貰えちゃうのは田舎ならではですね。
とりあえず炭火焼で堪能。
あー、刺身にもすればよかったかなぁ、と思いつつ。
日が伸びたな…と、季節感のある幸せ。
3月4日(房総日和)
日が昇って沈むだけで、
この世界は美しい。
3月3日〈女の子の日(え、あれ?)〉
雪の降りそうな危うい空。
陸と海の境界線では、空が表情豊かに語る。
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夜は、何だか無性に飲みたくて。
フェッラーリからのヴェロネーゼ。
ラルコは苦手意識があったのだけれど、今なら解るこの色気。
枝の様な角ばったところも良い。
え、なんだこれ美味い。
ヴェネトは難攻不落だったんだけど、少しは近づけたかもしれません。
2月28日(告別)
本人が居たら、きっと誰よりもこの日のことを面白おかしく話してくれるのだろう。そしてまた、自慢のハーモニカを聞かせてくれるのだろう。
さて、いつかまた会う日まで生きるとしようか。土産話の一つもないと、笑われてしまいそうだからな。
2月27日(通夜)
この日が来ることは解りきっていたことだ。少々唐突ではあったけれど、まぁ、そういうものなのだと、個人的に整理は付いている。
旅支度を済ませた祖父はどこかもう遠くにいるような顔をしていた。家の中にはまだ余韻が残っていて、明日また来れば、祖父が出迎えてくれそうな気さえしてくる。いつもの陽気な調子で。もしそうだったら、一緒に釣りに行きたい。
香の煙がゆるゆると舞う。集った各々の記憶が揺蕩っているかの様に。93年間という祖父の歴史を知っている人々。私の知らない祖父の姿を知っている人々。そして、そこにいた誰もが共通して知っている祖父の姿は、明るく陽気で、はつらつとしていた。
決して他人と競わず、他人を貶めず、ただただ自分の生を楽しんでいたように思う。激動の時代を越えて生き、酸いも甘いも嗜んで、そしてその全てを前向きに楽しんでいた。その姿は孫として自慢であったし、きっとここからの旅路も楽しんでしまうんだろうと、そんな気がしている。
そう、分かっていた。この日が来ることは。
否応なしにこの日は来る。分かっていた。
それなのに目頭が熱くなるのは、解っていなかったのだろうか。
さて、明日は本当に、とりあえずの別れ。
2月22日くらいから25日
お地蔵様に見送られ、東京に着いた僕は銀座という街で仔羊を食べていた。
途中省略。いろいろあったのよ!
東京は恐ろしい街じゃ!やめられん!
東京旅行のシメは繁乃井さんの親子丼。手軽で親しみやすくて美味いので東京駅経由の旅ではよく立ち寄ります。
試飲会続きで傷んだ胃壁に優しいダシ…滋味ですな、滋味。
そしてまた、陽が沈む。
斜陽、日没、黄昏。
何かが終わるのはひどく残念だけれど、哀しくて仕方ない訳じゃない。この日が来ることは解っていたし、覚悟はいつもしている筈。