3月9日(古を行く)
南房の山奥には、旧道やら林道やら古道やら、かつて多くの人々が行き交ったであろう道が未だに多く残っている。
勿論、消えてしまった道も無数にあるのだろうけれど。
今日はそんな中で “乙王”という人物の伝説にまつわる道を歩きました。
場所は大体この辺り。
現在の主道から旧道に入り暫く…
階段に椎茸らしきキノコが…。
案内板がやたら綺麗でわざとらしい。こういうところの演出がクソ下手な土地だなぁと常々思うわけです。誠に遺憾である。
ゆくゆくは全方位を踏破したいところですが、今日は乙王さんに会うため件の塚に向かいます。
古道と表記されていたこの道が、本当に古くからある道なのか、近世に整備された道なのかは判別出来ない。
それでも、苔生した岩や、それを抱く巨木の根を目の当たりにして、土地の経た年月の長さを思うと非常に感慨深く。
そして15分ほど歩いたところに乙王さんの塚を発見。
碑石を守るように塚が整備されているが、碑石それ自体はかなり風化が進んでいる。
碑石が見続けている景色。
館山の街と東京湾。
後々調べたところ、乙王が登場する伝説は室町時代が舞台。
一応、墓とされる碑石に刻まれている年号は 寛政 とのことなので江戸時代。
直接的な繋がりはどうであれ、ロマンを感じる光景でした。
この土地には、確かに歴史が埋まっている。
さて、次はどの道を行きましょうか。
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↓ボケて。